好きなことで生きていけるほどそんなに現実は甘くない。
とよく言われる。
いくら好きだからと言って、人のためにならないことをやってもお金にならないから、
現実は甘くないという理屈だ。
一方で好きなことを仕事にすると嫌いになるだとか、
好きなこと”だけ”をやるのは無理で、嫌なこともやらないとダメだから、
結局好きなことでは生きていけない。
みたいな論調もある。
ここでは後者の精神的な側面で「好きなことで生きていく」ことを考えてみたい。
賛成派しかり反対派しかりイマイチ腑に落ちないのは、
「嫌」と「キツイ・辛い」を同一視してしまっていることが原因だと思う。
そりゃ好きなことで生きていきたい。
その上で必ず付きまとうのが「ネガティブなこと」だ。
好きなことのはずなのにネガティブな感情が生まれてしまう。
こんなに好きだったものが嫌になってしまった。
でもやっぱり好きだから続けたい。
いや、そんな思いをしてまで続けたくない。
こんなループに陥ることが多いのではないだろうか。
その際の判断指標として使えるのが「嫌」と「キツイ・辛い」を分けるということだ。
要は、
・根本の好みとしてもう「嫌」なのか(生理的レベルとも言っていいかもしれない)
= 嫌
・ただ体力的にキツイのか、一時的な反応として辛さを感じているのか
=「キツイ・辛い」
を明確にしてみるのだ。
そして、嫌なものであればきっぱり辞める。
キツイのであれば続ける。
何が嫌なのかキツイのかは人によって違うので一概には言えないが、
この指標を持ちながら判断をすることで、
本来的な意味の「好きなことで生きていく」が達成されると思っている。
好きなことで生きていけないの罠
2022-05-07
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