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メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実(★★★★☆)_ネタバレ無し&有り感想

今回は評価の高い海外ドラマ「メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実」をレビューしたいと思う。

ネタバレ無しの感想もとい総括

このドラマを一言でいうと、
兎にも角にも潔いに尽きる。

ジャンルでいうとサスペンスで、驚きのどんでん返しだったり、
登場人物が皆魅力的というのは当然だとして、
何より印象に残ったのは作り手の「思いっきりの良さ」
ここまでいろんな情報を省いて、コンパクトにしたことへの驚きが隠せない。

シーズン2,3,4・・・と続くことがもはや当たり前になっているこの時代に、
シーズン1で7話のみ、というのが何よりの証拠。

ここで日本映画的なるものを引き合いに出すのはどうかと思うが、
何でも無駄に説明してしまう(ときには登場人物の台詞で、、)という冗長な感じとは対極にある点で、
個人的には高評価しかない。

日本映画でもこれがベースになればいいのに、と思っている。
余談だが「冗長な説明をせず、映画的な表現できっちりと伝える」という点で上手いと思うのは是枝監督だ。

さて、言いたいことは言ったので、作品自体の感想に入っていくと、
語らざる得ないのは「登場人物の魅力だろう。

特徴は(これも最近の傾向ではあるが)、
誰一人スペシャルな人がおらず、それぞれが短所を抱え、その欠点をちゃんと描いた上で前に進んでいく
を丁寧に描いていること。

特にメアこと「ケイト・ウィンスレット」。
こんな言い方だとありきたりな感じで嫌だが、中年女性のリアルを見事に演じている。

すぐ怒るし、得たいものを得るためにグレー(犯罪?)なことやるし、ナンパされてやっちゃう。
でも魅力がある。いや、だからこそ魅力がある。

ネタバレ有り感想

最後のどんでん返し(ライアン犯人)は、ちょっと無理くり感が否めなかった。

ちょっと最後のジョン逮捕はあからさまにミスリードだと分かり、
最後に何か起きるんだろうなと予感があったから、もちろんビックリしたがそこまでだった、
というのが正直なところ。

でも、この制作陣を踏まえてると、蛇足だとしてもあえてそうしたかとも思えてくる。

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